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石川智晶の「ART & MUSIC」その歩み 2017年〜2019年

 はじめに  

 

<ART&MUSIC>とは、

石川智晶がプロデュースする、ARTに限りなく寄せた新しいLIVE。バンドLIVEから離れた石川智晶の世界観を、音楽以上に視覚的にも広げたいという思いから、ARTの領域へ大きく踏み込んだ<ART&MUSIC>を2017年の3月から公演を開始。

 

イメージは見世物小屋。石川智晶の音楽の内面的で、どこか不思議な世界観を一緒に創り上げてくれたのが、公演ごとに想定外の発想をするステージ美術、空間プロデュースに鬼才マンタム氏。そしてヴィジュアル、衣装デザインは市川大輔氏を迎えて、独創的な公演を重ねてきた。公演ごとに石川智晶が放つ異なるテーマのメッセージに応えるように、サウンド面はもちろんのこと、それぞれが足並みを揃えてきた。映像は石川智晶本人が担当。

 

 

■2017年  3月21日  

ART&MUSIC

「螺子巻く少女 夢うつつ」

初公演

 

ステージ上の白い階段は大事な象徴としてステージに存在することになる。この公演での「階段」は学校の屋上に上がる階段を彷彿させる。また宙に浮かぶ錆びついた「乳母車」はいつまでも少女でありたい執着と時間を意味する。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

■2017年 6月19日 

ART&MUSIC

「和鈴が鳴らす雨の夜」

 

中央に神社の鳥居を作り、鈴と赤い傘。足下に一枚の板張りの絵が置かれ、2階席から竜の絵が浮き上がるよう演出。袖から風を起こし、布をわずかに揺らし鈴の音を表現。衣装においては神々への祭り事をする送り手をイメージ。和の世界でありながら全く違う要素である世界の偉人達の顔を繋げて映像にし、別の視点も組み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


■2017年8月21日 

ART&MUSIC

「忘れられた実験室 教授と猫の平日の有様」

 

タイトル通り妖しい実験室を全体的にイメージし、荒廃した医療器やガラスなどが並ぶ。ピアニスト江草啓太氏を迎える。使用したピアノもアンティークピアノを改造し更に鍵盤を入れるという手の込んだもの。今回の「階段」は実験室に猫が遊びに来るという設定であり、現実と非現実をここでも表現。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■2017年12月18日 

ART&MUSIC

「真夜中の100の嘘」

 

屋根裏部屋と時計をモチーフにステージング。天井窓から外の木の枝が入ってくる様子をイメージし、本物の木がステージ上から吊るされた。振り子の動きをもった作品がマンタム氏によって制作され、それを中央に設置することにより絶えず動きを与えた。またこの公演では後半、衣装を担当する市川大輔氏が「もう一人の石川智晶」というコンセプトでファンションショーを繰り広げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★2018年4月7日 

石川智晶LIVE

「裏窓からみえるモノ2018終盤のシークエンス」

 

このLIVEは「ART&MUSIC」ではない、通常の石川智晶のバンドLIVEではあるが、この頃からステージにアート色を入れる事は石川本人にとって外せないものとなっていた。このLIVEでは石川の要望により、衣装ビジュアル担当の市川大輔氏がステージ上部から垂れ幕を作り彩った。このデザインアートはかなりの力作である。

 

 

 

 

 

 

 

 

■2018年 7月21日 

ART& MUSIC 2018

「スーザーフォン眠れない夜を語る」

 

石川曰く、今まで「ART&MUSIC」を開催し続けてきた中で、この公演が最もステージ美術担当マンタム氏の力量の大きさを感じた公演であったと語る。まるで1枚の絵のように絶妙なバランスで置かれた美術品。石川が制作した映像もこの日は作品と一番共存していたように思う。毎回の公演ではパフォーマーはOLIVEが担当し、物語にエッセンスを加える。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■2019年 7月21日 

ART&MUSIC

「まるでクラプトンのアルペジオ」

 

石川本人が古道具屋の顔も持つマンタム氏の店を何度も訪れ、そこに並べられた古いギターを見ながらずっと構想を持ち続けていた世界がやっと実現。ステージに古いギターを50本使った作品。エレキギターやアコースティックギター、それらはマンタム氏によって、楽器以上のものへと手を加えられ物語として音を奏でる。


 

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